2×4住宅(徳島県阿南市)
2013年05月31日
ヤマトシロアリの被害例(11)
徳島県阿南市那賀川町
2階建て2×4住宅です。
玄関の上のバルコニーがボロボロにやられています。
バルコニーの手すり壁の笠木から、ちょっとずつ雨水が侵入し、壁内結露している状態のところに、シロアリが上がって来たようです。
バルコニー下の玄関の壁を解体してみると、案の定シロアリが食害しておりました。
2×4住宅は、シロアリ被害に遭いやすく、致命的な被害を受ける事が多々あります。
その理由は、2×4住宅を構成するパネルが、シロアリの好きな物ばかりで出来ているからです。
2×4パネルは、枠材と合板で構成されています。
枠材の樹種はSPFとよばれる3種の木材で、「スプルース・パイン・ファー」の頭文字の略称です。
この3種類全てが、柔らかく、油分が多いためシロアリが好んで食べるのです。
合板も針葉樹合板を使用していますのでコンパネ等に比べてシロアリが好みます。
(コンパネでもガンガンたべますが・・・)
シロアリにとっては童話の「お菓子の家」のような構造なのです。
そのため大きな被害に遭うと、どこまで被害が拡大しているか確認する為、壁の石膏ボードをめくって確認・駆除していかざるを得ません。
定期的な点検・予防が肝心な構造です。