木造住宅(徳島県阿南市)
2013年05月31日
ヤマトシロアリの被害例(8)
徳島県海部郡海陽町
2階建ての木造住宅です。
ヤマトシロアリでもここまで被害を大きくしてしまいます。
ヤマトシロアリでもここまで被害を大きくしてしまいます。
バルコニーからの漏水がここまで被害を大きくした2次的要因とおもわれます。
構造上重要な筋かいの付いた隅柱と筋かい端部がボロボロです。
建築士の立場から言わせてもらいますと耐力壁としての強度は皆無です。
柱を抜き替える為に外壁を解体してみると、梁の接合部も激しく食害にあって、ボルトが丸見えになっています。
梁を入れ替える為に切断してみると、高さ21㎝×幅10㎝の梁断面が直径5㎝弱の芯部分しか残っていませんでした。
これでは、屋根を含む2階の重量を支えきれないでしょう。
関東から北のヤマトシロアリは1階の床廻り程度の食害が多いそうですが、四国のヤマトシロアリは激しく2階まで食害する事も珍しくありません。