薬剤の選び方(何を基準に選べばいいのか?)

シロアリ駆除の薬剤はホームセンターにあるような無認可の怪しい商品も含めると何百種類も存在します。

効果と安全性を信頼できる「公益社団法人 日本しろあり対策協会」の認定品だけでも200種類ほど有り、それぞれの薬剤に長所・短所があります。

薬剤の特徴として大きく3つのポイントが有ると考えています。

1.忌避効果の有無

忌避効果とは、シロアリが嫌がって近寄らない様にする成分効果の有無のことです。

建物の木材に近寄らせたく無い予防工事で必須の効果です。

2.速効性と遅効性

薬剤に触れたシロアリを即座に殺す効果のあるのが速効性薬剤。じっくり時間をかけて薬剤を巣全体に伝播させ、女王アリもろとも巣を壊滅させる事を狙うには遅効性の薬剤が望まれます。

3.接触毒か食毒か

接触毒とは、シロアリに成分が触れるだけで効果を得る薬剤です。
木材部分の駆除工事には必須の成分です。
食毒とは、成分をシロアリが食べる事で体内から作用して効果を得る薬剤です。食べられる事を前提としていることから木部には不向きですが、土壌剤として使用すると高い効果が期待できます。

以上の3つの特徴を施工部位や工事目的に合わせて使用するのがプロの使い方です。

弊社では、木部に使用するには忌避効果と速効性のある薬剤アリピレス(ピレスロイド系)を、土壌や基礎コンクリート面には、遅効性で食毒と接触毒の性能を併せ持つ薬剤グレネードMC(フィプロニルのマイクロカプセル製剤)を使用し、2段構え・3段構えの効果で予防・駆除を行っております。

最近はコストを抑える為、非忌避剤1種類の薬剤しか使用しない業者が増えてきましたが、もし薬剤バリア面をシロアリに突破された場合に、食害を受けてしまう可能性が出てくるので、少々無責任な施工と言わざるを得ません。

また、悪質な業者になると規定の希釈倍数の2~5倍に薬剤を薄めて安価な工事を行う不届き者が多数存在するようです。(1件分の薬剤で2~5件の工事を行う不良施工)

このような悪質業者を選定しない為にも、「公益社団法人 日本しろあり対策協会」の正会員であるかどうかの確認を、お薦めいたします。

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