薬剤について

昔の薬剤と現在の薬剤はどう違うの?

昔はシロアリの駆除工事を行うと「1カ月近く臭いがおさまらなかった」との声をよくお聞きしました。
昔の薬剤の成分は、有機リン系(危険度のレベルは段違いですがオウム事件のサリンも有機リン系)やクロルデン(塩素系の超強力殺虫剤)。そして稀にモグリ業者が「和歌山カレー事件」で有名な亜ヒ酸(ヒ素の化合物)や水銀といった強力な効果ながら非常に有害なものでした。

シロアリどころかゴキブリも1匹も居なくなり、哺乳類であるネズミまで死んでしまう事があったそうです。(蛇や池の鯉まで死んだ報告も有ります)

当時の保証期間は10年でしたが、成分が自然分解されにくく環境によっては20年以上成分が残留してもおかしくない代物でした。(当時は環境配慮への考えが有りませんでした)

また、薬剤を希釈するのに重油を使うなど油性の希釈方法を採っていた事で臭いが収まらない原因の一つともなりました。

しかし1980年代後半には全て使用禁止となり、人にも環境にも影響が少ない薬剤を使用するよう、しっかりと規制されています。

現在認定されている薬剤はLD50というラットを使った実験で食塩程度の有害性しか無い(ほぼ無害である)事が証明されています。

食塩程度といわれてもピンとこないと思いますが、毎日の生活で適量摂取する分には無害ですが大量に摂取すると高血圧や心疾患を起こして有害となってしまいます。
「醤油の一升瓶をイッキ飲みすると死ぬ」なんていう都市伝説じみた話もありますが、ニュアンス的には同じといえます。

また現在の薬剤の多くは、水性希釈となっていますので工事後の臭いも気にならなくなっています。(若干の臭気が有る場合でも乾燥と共に2~3日で気になら無くなります。)

環境への影響では、成分自体が自然分解されやすく、五年目以降には分解が進んで成分の効果が大きく落ちていき最終的には殆ど分解されて残留しません。
(10年保証から5年保証へと保証期間が変わった理由です)

以上のことから、殆どのお客様には安心して工事を行って頂ける仕様になっていますが、化学物質過敏症やアレルギーの有るお客様には薬剤成分にほぼ影響されない「セントリコンシステム」をお薦めしています。

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